※掲載内容は2017年2月時点の情報です。
私は2013年、第2回目のHOTサンダルプロジェクトに参加しました。1回目に参加した友人の話を聞いて、楽しそうだなと思ったのがきっかけです。
東京に戻ったあとも、友達と冗談半分で「島で制作しながら暮らせたらいいのにね」って話して。まさか本当に移住することになるとは、その時は思いもしませんでした。
移住する前は「家族や友人がいない土地で、うまく馴染めるかな」と不安でした。でも実際に住んでみると、ほとんど気にならなくなりましたね。私は人見知りするタイプですけど人間関係で困ることもないですし、何よりここは制作スペースが十分あります。家の外もちょっと散歩するだけで絵のモチーフやヒントになる風景がそこら中にありますし。食事も新鮮なお魚や野菜に事欠きません。友達を家に招いたら喜んでもらえました。
平日は丸亀市内の美術館で事務員として働かせて頂いています。大体8時頃に出勤して、夕方に帰宅。夕食後は、作品制作をしています。
休日も制作をしたり、散歩をしたり。映画が好きなので、市内まで映画を見に行くこともあります。
モチーフは特に決めてなくて、その時興味を持ったものを色々な画材で描いています。大学は日本画科出身ですが、日本画材にとらわれず、アクリル絵具やインク、ペンや墨など。紙も日本画でよく使われる雲肌麻紙だけでなく、普通の画用紙を使ったりします。
2015年に島に移住して、翌年に丸亀市内で個展を開催したのですが、その時はたくさんの方が観にいらしてくれて本当に嬉しかったです!
自分の絵がどういう風に見られるのか、普段絵を見慣れていない方から見慣れている方まで、色々な人の反応を知ることができました。初めてお会いする丸亀市在住の方とも知り合いになれました。
でも、まだまだ実力不足を感じているので、今後は「これが自分の絵です!」と自信を持って言えるようになりたいです。
島での暮らしは一見アウトドアな感じがするかもしれませんが、インドア派の人にも心地良いと思います。
交通手段が船のみとはいっても、広島から丸亀までは20分くらいで行けますので、ほとんどバス感覚です。本数が少ないので、時間に遅れないように気をつける必要はありますが。あ、免許はあったほうがいいかもしれません。
ネット通販で買ったものもちゃんと届くので、買い物にも困りませんよ!
家の近くの砂浜。そこから香川本土が縁(ふち)のように見えるのが好きです。
2016年に丸亀市内で個展を開催。たくさんの人が見に来てくれて嬉しかった!
満月の夜に家の周りを歩くと、電灯がついているわけでもないのに、とても明るく感じます。