8月9日丸亀港合同待合所にて、本プロジェクト参加学生を歓迎する式典を行いました。
HOTサンダルプロジェクトは2012年から始まり、今年で13年目。
2024年は、8月9日~8月29日までの約3週間、美術大学生11名が、島に滞在し島の方々と交流を行いながら、豊かな自然に囲まれた中でアート作品を制作します。(本島へ2名、広島へ3名、小手島へ3名、手島へ3名滞在。)
入島式には学生10名が参加。温かく歓迎された学生たちは、創作意欲に燃え、これから始まる島での生活に目を輝かせていました。
88月14日、本島と広島の市民センターにて、本プロジェクト参加学生と島の方々との交流を行うワークショップ「組手細工を体験!」を実施しました。
講師は有限会社森本建具店の森本隆さん(高松市)にお願いしました。香川の伝統工芸品「組手障子」の技を受け継ぐ香川県伝統工芸士です。
「組手障子」の美しい細工の技術、「組手細工」の魅力に、参加者全員が時間を忘れるほど没頭していました。時には参加者同士で教え合い、また、完成した作品で話がはずみ、笑顔のこぼれる充実したひと時を過ごしました。
8月14日夜、手島港漁協倉庫前にて、2018年以来6年ぶりの開催となる手島町盆踊りに、本プロジェクトの学生たちも参加しました。
ヨーヨーや焼き鳥などの屋台を楽しみ、イベントステージでは、島の方と一緒に歌いました。すっかり日が暮れた頃、「塩飽手島金之丞盆踊り」が始まりました。
丸亀市手島町に古くから伝わる金之丞おどりは、一度で覚えるのが難しく、足運びも複雑です。実は参加する数時間前、学生たちは、市民有志による踊りの記録映像を食い入るように見つめ、ひたむきに練習していました。その結果、島の方々と一丸となった踊りを見せてくれました。
会場には、本島と広島で行ったワークショップで制作した作品を設置させていただき、賑わう夜の手島を優しい光で照らしました。
本来であれば、8月27~28日に島で発表会、8月29日に卒島式を行う予定でしたが、台風10号の接近が予測されていましたので、参加学生や島の方々の安全を考慮した結果、急遽8月27日に卒島の日を迎えることになりました。
突然の予定変更にもかかわらず、港には島の方々がお見送りに来てくださいました。
島を離れる学生たちは、島の方たちと記念撮影を行い、船上ではいつまでも手を振って別れを惜しみました。
学生たちを温かく迎えてくださった島の皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。